ADVERTISING

スリランカ建築の巨匠 ジェフリー?バワ展が東京開催 世界初の復刻家具コレクション展示販売

 家具ギャラリー「カサデ(CASA DE)」とデザイン事務所「五割一分」が共催する「ジェフリー?バワ展 - トロピカル?モダニズムの家具 -」が東京?代々木で開催されている。5月に神戸で行われた初回の反響を受け、東京での巡回展開催が決定。スリランカを代表する建築家 ジェフリー?バワ(Geoffrey Bawa)の家具デザインにフォーカスを当て、同氏が手掛けた家具の復刻品を展示?販売するほか、バワ財団が所蔵する貴重な資料を揃えている。入場は無料で予約制、期間は28日まで。

ADVERTISING

 バワは、熱帯の風土とモダニズムを融合させた「トロピカル?モダニズム」の先駆者として世界的に評価される建築家。自邸の「No.11」や「ベンドタ ビーチ ホテル」「カンダラマ ホテル」といったホテルから、スリランカ国会議事堂などの国家プロジェクトまでを手掛け、同国に多くの代表作を持つ。建築にとどまらず、庭園やインテリアなど空間全体を一体的にデザインする手法で知られ、自身の建築に合わせた多くの家具を製作。展覧会は、その家具コレクションの世界初の復刻プロジェクトがスタートしたのに合わせて企画された。神戸?旧居留地のギャラリー?Vague Kobeで開催した際には、用意したパンフレットが会期途中に在庫切れとなるなど、計画を大幅に上回る来場者数を記録。東京での巡回展では、会場の特性に合わせてレイアウトを再構成し、2会場を横断する形で復刻家具や資料を展示している。

バワの代表作であるラウンジチェア

 復刻コレクションは、椅子やテーブルを中心に、世界初公開の照明シリーズを含む全20型を用意。ピエール?ジャンヌレ(Pierre Jeanneret)作品の復刻などで世界的に評価される、インドの家具工房「ファントム ハンズ(Phantom Hands)」が手掛けている。今回の復刻ではオリジナルの単なるコピーではなく、デザインの背後にある思想を汲み取ったうえで素材や設計を再検討。大きなテーブルやベンチは組み立て式にアレンジ、椅子の座面には適度な傾斜をつけ、一部のアイテムにアップサイクルの素材を用いるなど、現代の技術やライフスタイルに合わせて改良した。

バワの自邸のためにデザインされたランプ。アルミニウムを曲げ加工した複雑なフォルムが特徴。

 コーヒーテーブルの天板のタイルは隙間なくピッタリと密着しており、ソファーのファブリックはチェック柄に沿ってステッチで立体感を出すなど、職人の高い技術力を発揮。バワがロンドンのハロッズ(Harrods)で入手した紙製のランタンに着想を得たとされているランプは、レーザーカットしたアルミ版を曲げて成形したものだ。プロジェクト始動当時、ファントム ハンズに金属加工の技術者はいなかったが、職人に特別な研修を受けさせることで内製化に成功したという。照明のコレクションは、オブジェのライトアップを想定した台座付きのものが多く、ドラマチックな空間演出を得意とする同氏らしいデザインとなっている。

ホテル「ルヌガンガ」に置かれたダイニングテーブルと、ホテル「シナモン ベントタ ビーチ」で使用されたダイニングチェア

 カサデの担当者は、バワ展の反響について「建築家としての彼の知名度と人気は、我々の想像をはるかに上回った」と語る一方で、「空間全体のデザインを信条としたバワにとって、家具は非常に重要な要素だった。彼が手掛けた建物は訪れたことがあるが、家具を作っていたことは知らなかったという来場者もいて、展覧会の意義は大きいと感じる」とコメント。その家具デザインの特徴を尋ねると「エキゾチックな要素がありつつも、控えめで無用な主張をしない」としつつ、「異なる建築のためにデザインされた家具を集めているのに、違和感が全くないことが彼のモダンさをよく表わしている。多彩な素材使いも特徴の一つで、どんな部屋、どんな家具とも不思議と馴染む。煙が広がらないように作られた独立式の灰皿など、随所に気遣いや優しさのにじむデザインだ」と魅力を語った。

最終更新日:

■「ジェフリー?バワ展 - トロピカル?モダニズムの家具 -」
会場:51%Tokyo(東京都渋谷区代々木5-67-2 1F)、FRONT 11201(東京都渋谷区元代々木町4-5 CREATEUR B1F)
会期:2026年6月19日(金)?6月28日(日)
時間:11:00?20:00(最終入場は19:00)
入場料:無料(完全予約制)

予約サイト

FASHIONSNAP 編集記者

佐久友基

神奈川県出身。慶應義塾大学法学部を卒業後、製薬会社に入社し着道楽を謳歌するも、次第に"買うだけ"では満足できなくなりビスポークテーラー「SHEETS」に弟子入り。4年間の修行の末「縫うより書く方が向いている」という話になり、レコオーランドに入社。シズニでワンドアなK-POPファン。伊勢丹新宿店で好きなお菓子はイーズのアマゾンカカオシュー。

ADVERTISING

現在の人気記事

NEWS LETTERニュースレター

人気のお買いモノ記事

公式SNSアカウント