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【コラム】人がいない紡糸工場

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 合繊メーカーの紡糸工場を見学した時、人が全然いないことに驚いた。担当者に聞くと「モニター室でチェックしている」という。

 カジグループの次世代繊維工場「カジファクトリーパーク」に行った時も同じ感想を抱いた。得意とする軽量ナイロン織物ができるまでの様子を見学し、160台の織機が高速で動く圧巻の景色を2階から見た。そこで作業している人を確認できたのは数人と少なかった。

 記者が普段取材するのは尾州産地。ウールを紡績?製織する工場はもっと規模が小さく、その半面、もっと人が配置されている。

 テキスタイルを学ぶ「尾州?テキスタイル?カレッジ」の講義によると、ウール紡績は1200錘ほどに1人、綿紡績は1200~2000錘ほどに1人の人手が必要とのこと。一方、ポリエステルは糸が切れにくいため人手が要らず、機械管理で済むため人件費がかからない。ウールとポリエステルの生地値はこういったコストの違いもあるのだと知った。

 工場見学は設備を集中して見てしまうが、人の数に注目するのも面白い。

(坂)

最終更新日:

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