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【国内主要百貨店】夏物衣料動き出し、連休や大型催事で客数も増加 26年5月度

国内大手百貨店6社のロゴのコラージュ

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 国内主要百貨店6社(三越伊勢丹、髙島屋、大丸松坂屋百貨店、阪急阪神百貨店、松屋、近鉄百貨店)の2026年5月度の既存店売上高をレポート。気温上昇に伴い夏物衣料が動き出しているほか、ゴールデンウィークや食料品催事などのイベント施策による客数増なども寄与し、6社中5社が前年実績をクリア。訪日客の国籍の多様化や円安の後押しを受け、免税売り上げが安定を取り戻しているほか、ラグジュアリーブランドなどの高額品が伸長するなど、国内客売上高も堅調に推移した。

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※売上増減率は各社いずれも速報値を参照。

大手百貨店2026年4月度売上高 前年同月比増減率一覧表


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三越伊勢丹:10.7%増

 三越伊勢丹の5月度売上高は、前年同月比10.7%増で着地。海外客売り上げが同15.0%増と前月に続き2桁増を達成し、堅調な国内客売り上げと共に全体を押し上げた。

 国内客は、エムアイカード会員とアプリ会員、デジタルID会員を合計した「識別顧客」の売上高が引き続き好調。宝飾時計などの高額品を中心に、高感度で上質なアイテムの購入が際立ったほか、気温上昇に伴い本格的に稼働した夏物も寄与した。また、伊勢丹新宿本店の洋菓子売り場が19年ぶりにリモデル。5月20日に一部がオープンし、集客施策として効果を見せている。

 海外客は、国内客と同様に高付加価値商品への関心が高く、客単価が向上したことで売り上げが大幅に伸長。海外顧客向けアプリ「MITSUKOSHI ISETAN JAPAN」の登録者数も順調に推移し、国籍の多様化が進んでいることで、中国本土?香港からの渡航自粛や中東情勢の悪化といった厳しい条件下でも、安定的な成長を維持している。

 店舗別では、伊勢丹新宿本店(同13.2%増)と三越日本橋本店(同9.5%増)、三越銀座店(同8.3%増)の基幹3店舗が好調に推移し、三越伊勢丹全体では9ヶ月連続で前年実績を上回った。商品別では、美術?宝飾?貴金属が同22.3%増と際立った伸びを見せた。

髙島屋:11.0%増

 髙島屋の5月度の国内百貨店売上高は、前年同月比11.0%増と9ヶ月連続でプラスを維持。1月に閉店した堺店を除いた既存店売り上げでは、同12.4%増だった。子会社の岡山髙島屋と高崎髙島屋を含むグループ全体で、免税売上高が同20.1%増と大幅に伸長した。

 国内客は、気温の上昇にともない、夏物衣料?雑貨に動きがみられたことや、食料品催事が堅調に推移したことで、前年実績をクリア。インバウンド客の売り上げは、ラグジュアリーブランドを中心とする高額品が伸長し、大幅なプラスに繋がった。

大丸松坂屋百貨店:0.1%減

 大丸松坂屋百貨店の5月度は、前年同月比0.1%増で着地した。外商売り上げ、免税売り上げともに前年実績を上回り、店舗の売上高は同3.8%とプラスだったが、改装中の大丸梅田店の売り場縮小や、前年の万博会場売り上げの反動減などを受け、全体では減収となった。

 免税売上高は、改装中の大丸梅田店を除き同8.4%増と3ヶ月連続のプラスに。客数は同19.5%減と昨年12月以降マイナスが続いているものの、ラグジュアリーブランドの売上高伸長を背景とした客単価の向上(同34.6%増)が下支えしている。店舗別では、大丸心斎橋店(同12.7%増)や大丸神戸店(同11.6%増)を筆頭に、13店舗中10店舗が前年実績をクリア。

阪急阪神百貨店:15.1%増

 阪急阪神百貨店の5月度は、前年同月比15.1%増だった。前月に続き全カテゴリーで前年の売上高を更新。ゴールデンウィークの日並びが好調に働き、国内顧客の売上高は同約1割増と伸長し、都心店、郊外店、全店いずれも前年の売上高を上回った。インバウンド客は、中国からの訪日客の売上高が同約4割減と厳しい状況が続くものの、中国を含む海外VIPによる売上高は同約4割増と大きく伸長し、免税売上高全体としては同約2割増と3ヶ月連続で前年を上回った。

 阪急本店(同17%増)では、国内客の売り上げが5月として過去最高だった前年に対し約2割増と高い伸びを示し、同月の対比において5ヶ月連続で過去最高を更新。免税売上高も同約2割増となり、店舗全体でも同約2割増と堅調に推移した。3月にオープンした5?6階の「HANKYU LUXURY」が引き続き好調で、「インターナショナルブティックス」の売上高が同約5割増を記録するなど、全体の売り上げを牽引。宝飾品?時計も同約2割増と高い伸びを示し、100万円以上の高額品売上高(同約4割増)の伸長を後押しした。

 阪神梅田本店は、ファッション?ライフスタイルカテゴリーが同約3割増と引き続き高い伸びを示し、食品の売上高も同約1割増と高伸。ゴールデンウィークや中旬の大型催事も寄与し、全体の売上高は同26.2%増と大幅に前年を上回った。

松屋:18.2%増

 5月の松屋の売上高は、前年同月比18.2%増。免税売上高は、台湾やタイ、欧米など幅広い海外客の売上高が伸長し、円安の影響も受けて前年に対して約15%増となった。国内客の売上高は、ラグジュアリーブランドの靴?バッグや化粧品、高価格帯の婦人衣料品などが好調に推移したことで、同約2割増と大幅なプラスとなった。

近鉄百貨店:0.3%増

 近鉄百貨店の5月度は、前年同月比0.3%増で着地。店舗別では、あべのハルカス近鉄本店(同15.9%増)をはじめ、9店舗中7店舗が前年実績をクリア。2月末に閉店した名古屋店の前年実績を除くと、合計で同3.2%増となった。本店では、薄手のブラウスやTシャツなどの夏物婦人服が好調に推移。外商売り上げやインバウンド需要の堅調を受け、ラグジュアリーブランドも伸長した。また、食料品では前月にオープンした惣菜売場が同18.3%増と大幅なプラス。そのほか、婦人洋品では日傘のポップアップが計画を大きく上回った。

最終更新日:

FASHIONSNAP 編集記者

佐久友基

神奈川県出身。慶應義塾大学法学部を卒業後、製薬会社に入社し着道楽を謳歌するも、次第に"買うだけ"では満足できなくなりビスポークテーラー「SHEETS」に弟子入り。4年間の修行の末「縫うより書く方が向いている」という話になり、レコオーランドに入社。シズニでワンドアなK-POPファン。伊勢丹新宿店で好きなお菓子はイーズのアマゾンカカオシュー。

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