ADVERTISING

売り上げは前年比2倍、ヴィブラムの“5本指シューズ”がヒット

?張替美希

5本指シューズを履いた足

Image by: FASHIONSNAP

5本指シューズを履いた足

Image by: FASHIONSNAP

5本指シューズを履いた足

Image by: FASHIONSNAP

 「ヴィブラム(Vibram)」が手掛ける5本指シューズ「ヴィブラム ファイブフィンガーズ(Vibram FiveFingers)」が今、街での存在感を急速に高めている。もともとは裸足に近い感覚で走る「ベアフットランニング」向けに開発されたパフォーマンスシューズだが、昨今は高感度なファッションアイテムとして脚光を浴びている。かつては「5本指=ダサい」というイメージも根強かったこの個性的なデザインは、なぜ、いつからストリートで受け入れられるようになったのか。トレンドの潮流について、2010年から国内正規代理店を務める「Barefootinc Japan」の担当者に話を聞いた。

ADVERTISING

 同シリーズは、ヴィブラムの初代デザイナー ロベルト?フリリ(Robert Fliri)が抱いた「裸足のように自由に動きながら、岩や枝から足を守るプロテクションが欲しい」というアイデアを出発点に、2005年に商品化。指が5本に独立していることで、裸足に近い感覚での歩行や走行により全身の姿勢を整え、足裏の感覚を呼び覚ます効果を期待できるシューズとして、長年ランニング?アウトドア市場でコアな支持を集めてきた。現在は、トレーニングやランニングといった本格的なパフォーマンス向けから、サンダル感覚で日常使いできるライフスタイル向けモデルまで幅広く展開している。

 Barefootinc Japanの担当者によると、近年のウェルネス意識の高まりを背景にメディア露出が増えたこと、さらに「バレンシアガ(BALENCIAGA)」の2020-21年秋冬コレクションでのコラボレーションや、BLACKPINKのジェニーが着用したことなどが起爆剤となり、昨年春頃から反響が急拡大。今年に入ってからもその勢いは衰えず、売り上げは前年同期比で約2倍を記録している。従来のアスリート層中心の需要から一転、直近は20?30代の若年層によるファッション目的の購入が急増しており、インバウンドの来店も目立つという。

5本指シューズを履いた人のスナップ
5本指シューズを履いた人のスナップ
5本指シューズを履いた人のスナップ
5本指シューズを履いた人のスナップ

2026年6月、東京で撮影したスナップ

Image by: FASHIONSNAP

 現在、タウンユース用として特に人気が集まっているのは4モデル。女性向けサンダルタイプの「V-SOUL」、定番のランニングシューズ「V-RUN」、3ミリのアウトソールで“超裸足感覚”を追求したトレーニングモデル「KSO EVO」、トレイルランニングに特化した「TRAILOPE」だ。オンラインストアでは、カラーやサイズによって一部欠品が発生するほどの品薄状態が続いている。

5本指のシューズ
5本指のシューズ
5本指のシューズ
5本指のシューズ

V-SOUL

Image by: Barefootinc Japan

 担当者は、この一連のムーブメントについて「従来のスポーツ?アウトドア層だけでなく、新しいライフスタイル層へと確実に広がっている手応えがある」と語る。「シューズ本来の機能美やコンセプトが正しく評価された上で、ファッションアイテムとしての新たな価値を見出してもらえていることは非常に喜ばしい。ファッションをきっかけに知った人が、シューズが持つ本質的な機能性にも魅力を感じてくれたら嬉しい」と期待を込める。

 同シリーズの価格帯は2万?3万円台。決して安価とは言えない価格設定ながら、若年層の間で人気となっている。この現状について担当者は、「一過性のトレンドに留まらず、素足感覚の履き心地や、ヴィブラムソールならではの圧倒的な機能性に付加価値を見出してもらえている結果」と分析する。「5本指というユニークなデザインは、唯一無二のファッションピースとして評価されている。それに加え、裸足に近い自然な歩行が身体の負担を軽減すること、耐久性に優れ、手入れも容易なことなど、長く快適に愛用できる点から見れば、実は非常にコストパフォーマンスが高い一足」と話す。

5本指シューズを履いた人のスナップ
5本指シューズを履いた人のスナップ
5本指シューズを履いた人のスナップ
5本指シューズを履いた人のスナップ

2026年6月、東京で撮影したスナップ

Image by: FASHIONSNAP

 ヒットを受け、2026年秋冬シーズン以降は、現在完売している人気モデルの再販や新色の投入、海外先行販売モデルの国内展開なども予定しているという。「ヴィブラム ファイブフィンガーズが元来追求してきた高い機能性を何よりも大切にしながら、今後はライフスタイルやファッションアイテムとしての提案にもさらに注力する。パフォーマンスとデザインの双方向からブランドの真の魅力を発信していきたい」(担当者)。

最終更新日:

文?張替美希

Miki Harigae

茨城県出身。得意の英語を生かし外大に進学するも、幼少期から抱いていたファッション雑誌への憧れから、ライターを志す。大学卒業後、2022年に株式会社レコオーランドに入社。主にスポーツとファッションの領域で記事執筆を担当する。趣味はアイドル鑑賞で、エビ中ファミリー(私立恵比寿中学のファンの総称)歴は10年。週末はライブに握手会に大忙し。

ADVERTISING

現在の人気記事

NEWS LETTERニュースレター

人気のお買いモノ記事

公式SNSアカウント