
Image by: FASHIONSNAP

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大自然など開放的な空間で、日常のしがらみを忘れて音楽と自由を謳歌する。そんな野外音楽フェスの季節がやってくる。その中でも大きな影響力を持つのが、2027年に30周年を迎えるフジロックフェスティバルだ。FASHIONSNAPでは、7月24日の開幕に先駆けてファッションに関わる業界人フジロッカーに話を聞き、今年のフェスコーディネートや、現地での必携アイテムを紹介する連載企画を実施中。
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第4弾のゲストは、「車中泊で親しい人たちと囲む朝食が最高!」と語るスタイリスト 上村真生さん。連載最年少の22歳ながらすでに熟練のフジロッカーぶりを見せる上村さんは、どんなスタイルに身を包み、年に一度の大イベントを満喫するのか。毎度お馴染みの人も、初めて参加する人も、参加を迷っている人も参考にしてみては?
■上村真生
文化学園大学服装学部在学中、映像監督?写真家のフジムラヒヨリとの縁をきっかけに、ミュージックビデオなどを中心にスタイリストとしての活動をスタート。卒業後はウェブメディアや雑誌などへ活動の幅を広げ、精力的にスタイリング業に取り組んでいる。
Instagram:@mao_kamimura_
「ブヨのトラウマ」で脱ショーツ、長袖の羽織りはマスト

普段から動きやすい服装が好みだという上村さん。統一感のある色使いとさりげないレイヤードに、スタイリストらしいセンスが光る。

上村真生
たぶん、ほかの誰よりもいつも通りだと思います。フジロックのためにわざわざ服を用意することはなくて、いつも着ているものを少し多めに車に積み込みます。その日の気分でヘアスタイルなども違うから、コーディネートは毎朝現地で考えるんです。ネイビーとパープルが大好きなので、そこはこだわりです!
コーディネートの主役に選んだのは、「ナゴンスタンス(n?gonstans)」のオールインワン。ゆったりしたボトムス部分のシルエットがお気に入りだ。


上村真生
これまではショートパンツ派だったのですが、去年ブヨに刺されて脚が血だらけになったのがトラウマで、今年は断然フルレングスを選びたい気分に......。ただ、フジロックは山中ですから、裾が泥だらけにならないように注意が必要です。このオールインワンは裾口がゴムで締まるので、シューズの位置でしっかり止まるのが嬉しいです。
防水性、それが上村さんのフェスシューズ選びの絶対条件だ。「セシリー バンセン(Cecilie Bahnsen)」と「アシックス(ASICS)」のコラボレーションスニーカーは、アッパーがレインカバーに覆われたユニークなデザインが目を引く。


上村真生
フジロックでは基本的にスニーカー派です。ブーツやサンダルを1日中履いていると、どうしても足が疲れてしまいます。あと、脱ぎ履きしやすい作りかどうかも注目したいポイント。このセシリーとアシックスのコラボシューズは、ソックイン構造でシューレース要らずなので、その点も気に入っていますね。もちろん、大好きなネイビーと可愛い花柄も最高です!
肩がけしたカーディガンとインナーのタンクトップは、いずれも日本発のファッションブランド「フォーティファイブ?アール(45R)」のもの。どれだけ暑くても長袖の羽織りものは欠かさないのが上村さんのこだわりだという。



上村真生
誰もが言うことですが、山の天気は本当に変わりやすい。雨が降ったあとや、陽が落ちると急に冷え込むこともあります。細かく温度調節できるよう、脱ぎ着しやすい羽織ものは持っておいた方がいいです。また晴天時にも日除けとして使うことがあります。このカーディガンは透け感のあるごく薄手の生地で、日差しが強い時には着ている方が涼しいくらい肌離れがいいんです。
そのほか、「パタゴニア(Patagonia)」のウエストポーチや、福岡を拠点とするハンドメイドブランド「手仕事shiori」のネックレス、「ミミ33(mimi33)」のピアスをセレクト。シュシュは母親と一緒に手作りしたものだとか。




フジロックに何を持っていく? 必携アイテム6選
サンダル

「テバ(TEVA)」のビーチサンダル
基本的にはスニーカーで歩き回りつつ、シーンに応じてサンダルに履き替えるという上村さん。普段はいくつかの種類を持ち込むそうだが、特にビーチサンダルを推すのには車中泊ならではの事情があるのだとか。

上村真生
雨が強すぎたり川遊びをする時など、状況によってはサンダルに履き替えるようにしています。しっかりと足を守れるスポーツサンダルも持ち込むのですが、車中泊の私に欠かせないのは実はビーチサンダル。シャワーを浴びに行ったり、ちょっとした用事で車を出るときに、ビーチサンダルはスリッパ感覚で簡単に脱ぎ履きできるからいいんです。これは古着屋でゲットした「テバ(TEVA)」の古いモデルなのですが、ボタニカルモチーフの装飾的なデザインが少し意外で気に入っています。
ランニングパック

「ザ?ノース?フェイス(THE NORTH FACE)」のランニングパック
バッグは、薄くコンパクトな「ザ?ノース?フェイス(THE NORTH FACE)」のランニングパック「へミスフェア」をセレクト。雨に慣れたフジロッカーならではの視点に注目だ。

上村真生
フジロックでは雨が降っても傘を差すことが出来ません。なので、レインウェアの内側に仕舞えるようにしておかないと、バッグはびしょ濡れになってしまいます。ランニングパックであれば、薄い作りでピタッと背中につくので、背負ったまま上着を着られておすすめです。
レインウェア



ザ?ノース?フェイスのシェルジャケット

上村真生
学生の頃からずっと愛用しているザ?ノース?フェイスのシェルジャケットは、レインウェア兼防寒具として持ち歩いています。激しい気温の変化もフジロックの怖いところで、夜は昼間と同じ格好でいると体調を崩すくらい冷え込みます。ポンチョは防寒具としては少し頼りないので、一石二鳥で荷物を減らせるアウトドアユースのジャケットが個人的には好きですね。
かゆみ止め


上村真生
もともと肌が弱いこともあって、虫の多いフジロックでは特にかゆみ止めが欠かせません。蚊は都心ほど多くないですが、他にもいろんな虫がいますし、実際去年はブヨに刺されているので......。塗るとひんやりしてクールダウンにもなるので、一人一本は持っていて欲しいアイテムです。
バンダナ
「使い方次第で化けるのがバンダナ!」と力説してくれた上村さん。フジロック慣れした彼女ならではの使い道を教えてくれた。


上村真生
バンダナは単なるお手拭きにあらず!頭に巻いたり帽子の下に仕込めば日除けにもなるし、濡らして首に巻けば体を冷やすこともできます。どこでも手軽に入手できますし、気に入った布を買ってハサミでカットするだけだっていいんです。一枚持っていれば何通りにも使い道がありますし、私は帽子を忘れたうっかりさんに貸してあげることも多いです。
フジロックが実家
──上村さんのフジロックでの過ごし方を教えてください。
2023年に19歳で初参加した時から、毎年パートナーやその家族たちと一緒に車中泊をしています。みんなで駐車場で朝ご飯を食べるのが一番の楽しみです。普段使っている枕とタオルケットを持参して、なるべく自宅に近い状態で寝ているので毎晩ぐっすり。エアコンも使えるので、ホテル泊とテント泊のいいとこ取りです。
──これまでのフジロックで一番思い出深い出来事は?
実のところ、これといった明確なトピックはないんです。好きなアーティストの音楽を聴きながら、椅子に座ってうとうとして、気づいたら少し眠ってしまっていたりなんかして。そうした何気ない瞬間がとても贅沢なものになるのがフジロックの魅力。その時は何も考えず気ままに過ごしているのであまり意識しないですが、思い返せばあんなに幸せなことってないなと感じます。最終日、出口の辺りに「シーユーアゲイン!」みたいなボードが掲げられるんですよ。あれを見た瞬間「もう終わってしまうんだ」と急に寂しくなって、「また来年も絶対行こう」と心底思います。3日間夢の中にいるみたいな、大人のディズニーランドみたいな場所なんです。
──今年の注目アーティストは?
「ラウスバブ(LAUSBUB)」という日本のニューウェーブ?テクノポップ系のバンドと、あのZOZOスーツみたいな衣装を着ているユニット......「アンジーヌ?ド?ポワトリーヌ(Angine de Poitrine)」!あれは絶対に観たいです。そして藤井風さんは、ライブの迫力が配信でも生でも圧倒的で、その表現力に毎回惹き込まれてしまう大好きなアーティスト。フジロックでのパフォーマンスや演出もとても楽しみなので、ぜひ見届けたいです!
──上村さんにとってフジロックとは。
帰省みたいなものですね。自然がいっぱいの場所で親しい人たちと楽しい時間を過ごして、“田舎がある”ってこういう感覚なのかなって思います。お盆休みのように、一年で唯一あらかじめ決まっているイベントなんです。そういう意味では、フジロックが実家なのかもしれませんね。
最終更新日:
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